中学生小説

思い付きで書いていきます。構想練ったりしていないのでコロコロ書き換えます。ご了承下さい。コメントでアドバイスくれたら嬉しいです。

ネカトイア 第8章 別れ

誰かと寝たのなんていつぶりだろうか。
ひろの寝顔は以外に可愛いかった。

「ねえ、起きて、早く起きて」

そう言って、ひろを起こそうとするがなかなか起きない。

「早く起きろ」

と顔を叩くと起きた。
ちょっと強く叩きすぎたかなと心配になった。

「早く用意して、出掛けるよ」

そう言って私は外に出た。
ひろを幸せにしようと思ったけど、本当に私にできるのだろうか。
その後ひろが出て来て、まずは借金の返済をしにいった。
借金の返済が終わるとひろの表情が少し和らいだ気がした。しかし、これで終わりではない。ここから始まるんだ。

私の行きつけの美容室に向かった。

「髪の毛切るの?」

「ひろが切るんだよ、ぼさぼさだし、ずっと切ってなかったでしょ」

そうして美容室に入り、奥にいた担当美容師さんの方に行くと、

「なぎちゃん、今日はどうしたの?」

「あの子の髪の毛良い感じにしてほしいんだけど…」

「なぎちゃん彼氏できたの?あれだけ彼氏作らないって言ってたのに」

「彼氏じゃない」

「あら、そーなの残念」

と言いながらニヤニヤしている。
私は終わったら連絡してと言い店を出た。
今から何をしに行くかと言うと、ひろへのプレゼントを買おうと思う。
でも男の子にプレゼントをあげるなんて初めてで何をあげたらいいかわからないが、デパートに向かった。
初めにジュエリーショップへ行くと、

「今日はどのような物をお探しで?」

「プレゼントです…」

「彼氏ですか?いいですね、それだったらこちらのペアなんてどうですか?」

ひろはこういうの付けるの嫌がりそうだしな、と思って店を出てデパートを歩いていると、ある香水が目に入った。

「これ、私がつけてたの同じだ」

そう言い、手に取ったのはライラックの香りの香水である。
ひろつけてくれるかな、つけてくれたら嬉しいけど。
そう思い、その香水を購入した。
そして美容室に戻ると、ちょうどひろから終わったと連絡があり、ひろが店から出てきた。

「すごくかっこいいじゃん」

私は思わずそう口にした。実際ひろは凄くかっこよくなっていたが、ひろは照れ臭そうにしている。

次に向かったのはアパレルショップだ。
ひろは背が高いしなんでも似合いそうだと思い、服を何着か選んで、試着してもらった。
やっぱり似合っている。本当に見違える位かっこいい。
そのまま服を何着レジに持って行った。
ひろは申し訳なさそうにしているが、私は誕生日プレゼントと言って香水も渡した。
ひろは何か分かっていないみたいだったが嬉しそうにしている。
ひろはこれから少しずつ変わっていくんだ。


数日間ひろの好きな物や、好きな事など色々話した。
一緒にテレビを見たり、ご飯を食べたりするこの時間が幸せだった。
夜になり考えた。
こんな時間一生は続かない、私には時間がない。
早くひろに幸せになってもらわないと、ひろの隣にいるべきなのは私ではない。
私はまた泣いていた。

次の日、私はひろに女の子の扱い方から、落とすための仕草、言動、様々な事を教えた。
そして、私は手始めに一人ナンパして成功してくるように言った。
私達二人は人通りの多い繁華街へと向かった。
人通りの多い所に着くと私はひろから離れて、遠くから見守った。
ひろは中々声をかけない。
私は心の中で『がんばれ』と思い続けた。
しばらくして、ひろは一人の女性に声をかけていた。
無視はされていない、会話は続いている。
携帯を取り出し、連絡先を交換したようだ。
そこからすぐに二人目に声をかけていた。
ひろに私は必要なくなる日も近いかもしれない。
私は遠目から見ていたが、直視できなくなっていた。
自分から言ったのに、ひろが他の女の子と楽しそうに話しているのが耐えられない、私は最低な女だ。
私はひろを置いてその場から離れた。
そのまま家に帰り、私は家で一人泣いていた。
広い部屋に私一人、前まではこれが普通だったのに、今は耐えられない、ひろの顔ばかり浮かび上がる。

夜になり、ひろが帰って来た。

「おつかれえ、どーだった?」

「あんなに上手く行くとは思わなかった」

「私の事信じてなかったの?」

「ちょっと」

「なにそれ」

「でも、自信がついたよ」

そんな会話の後、私はさっきまでの悲しい気持ちを隠し笑顔で言った。

「よかった」

ひろといる時間が辛くなり、私は家を出た。
誰もいない公園のベンチで、これから先どうすればいいか考え続けていた。
そういえば、ひろは元カノとの思い出をよく楽しそうに話していた。
元カノとよりを戻したらひろは幸せになるんじゃないか。
そう思い、家に戻りひろに言った。

「元カノとより戻そうよ」