中学生小説

思い付きで書いていきます。構想練ったりしていないのでコロコロ書き換えます。ご了承下さい。コメントでアドバイスくれたら嬉しいです。

ネカトイア 第6章 始まり

私の名前は【なぎ】、病室の花瓶には綺麗なマーガレットが活けられている。
私はもう死ぬだろう、これでも長く生きられた方だが、後悔しかない。
もしもあの時に戻れるのならと何度思った事だろうか。

死ぬならあの人と出会った場所でと思い。
私は最後の力を振り絞りクリスマスの夜に病院を抜け出し、夜の街へと足を運んだ。


~5年前~

「なんで私が…」

そう呟いた私の名前は【なぎ】。
私のこれまでの人生はこうだ。
中学卒業後にすぐに家を出た。
理由は家がどこよりも居心地が悪かったからだ。
一人では家を借りる事ができなかった。
でも泊まる家には困らなかった。
私が夜一人で外を歩いていると、男はいくらでも声をかけてくからご飯と泊まる場所に困る事はなかった。
私は男を利用して生きていた。
生きるためには仕方がない事なんだ。
18才になると寮付きのキャバクラで勤め始めた。
働き始めてすぐに私はNo.1になっていた。
お金はありあまるほど出来た、高級タワーマンションにも住むようになった。
男の扱い方なんて簡単だ、私に落とせない男なんていない。
男からお金を引っ張る方法も熟知していた。

そして月日が立ち現在にいたる。
咳が止まらない、胸が痛い、息がしずらいので、病院に行くと肺癌で手術不可の段階だと言われ、あと五年生きられる可能性が20%未満と言われた。
もう一度言うが、

「なんで私が…」

それからは私は仕事を辞め、入院はせずしばらく家に引きこもっていた。
世の中が憎い。もっと生きたい。
私は周りの人間も不幸にしていこうと思い、夜の街へと足を運んだ。
そごで男を見つけては、最初はご飯を奢ってほしいだの、友達との予定が潰れて暇だの何だのと言って近づいた。
そこで落として。
二回目からは会うのに金銭を要求した。
三回目には病気になったと言い医療費を要求した。
四回目には最後にしたいことがあると大金を要求した。
そうやって私は何人もの男を騙し、使いきれないほどのお金手にした。
今の私にお金なんて無駄だ、でも私は男からお金を騙し取る事で生きていると実感していた。

クリスマスの夜、いつものように夜の街へと足を運んだ。